円相場
円相場はビジネスには不可欠なものです。
円相場とは、ドルと円の交換比率を指しますが、円相場によって日本という国に対する世界の評価を示す値にもなるのです。
円相場は需要と供給で決まります。
需要が供給よりも多い時は円相場は値上がりし、反対の時は値下がりします。
国際市場において、日本の通貨である円の相対的価値が、何らかの意味で基準とみなされる水準より高ければ円高、低ければ円安とも表現します。
例えば今まで1ドル120円だったのが、1ドル115円になった場合は円高と呼ばれます。
つまり円相場が円高になると、より小額の円でより多くのドルを買えるようになるわけです。
円相場は貿易や為替売買にも影響します。
たとえば円高の場合は日経平均株価は急落することが多く、輸出産業の業績は悪化し、反対に輸入産業の業績が好調となります。
これは輸入する時に今までより安く仕入れることが出来るので、コスト削減につながるからです。
反対に円相場が円安になると逆の現象が起きやすくなります。
歴史的に見ると、明治時代には円相場が1ドル1円という時代がありました。
戦後円相場は1ドル360円と固定でしたが、1973年に変動相場制に移行し、日本経済は円相場によって与えられる影響が大きくなりました。
円高が進行し、一時は1ドル70円という時もありましたが現在は1ドル110円から120円くらいでしょうか。
円相場は為替売買をしない人でも、今やビジネスや生活の上で基本となっています。
国際社会における日本の立場を見る上でも円相場に心を馳せてみることも大切でしょう。